JIS K0400-32-10-1999《水质–容存氧的确良定量–碘滴定法》
この規格は,水中の溶存酸素をよう素滴定法で定量する方法について規定する。この方法は,“ウインクラー法”をある種の妨害を避けるために,一部変更したものである。よう素滴定法は溶存酸素の定量法としてすでに確立された方法である。溶存酸素0.2mg/l~飽和の2倍(約20mg/l)程度までの,妨害物質を含まないすべての試料の測定が可能である。タンニン,フミン酸,リグニンのように容易に酸化される有機物は妨害する。硫化物,チオ尿素などの酸化可能な硫黄化合物も反応して,簡単に酸素を消費するので妨害となる。このような物質が存在する場合には,JIS K 0400-32-30(ISO 5814)に規定する電気化学プローブ法で測定するほうが更によい。 15mg/lまでの亜硝酸塩は,アジ化ナトリウムの添加によって分解されているので妨害にならない。酸化性物質,還元性物質が存在するときは9.の方法で行う必要がある。 よう素を固定又は消費する懸濁物がある場合は附属Aの方法でもよいが,電気化学プローブ法で測定するほうが更によい。