JIS L1094-2014《纺织品及针织品带电性能试验方法》
この規格は、織物及び編物の静電気による帯電性を評価するための試験方法について規定したものであるが、最近の生産及び使用の実態を踏まえて、規格内容の充実を図るため、改正を行うものである。
主な改正点は次のとおりである。
1.A法(半減期測定法)において、これまで(+)電極による印加を規定していたが、実際の環境に合わせて(-)電極による印加に修正した。また、試料の厚さによって試験結果に誤差が生じるため、測定位置を試料の厚さに関係しない位置に修正した。さらに、試験片がターンテーブルに直接置かれていたため、印加と同時に漏電が発生することから、漏電防止を図るため、試験片とターンテーブルの間にアルミニウム製の試験片台を挟む方法に修正した。
2.B法(摩擦帯電圧測定法)において、試験方法の精度向上を図るため、摩擦布の高さの調整方法及び受電部と試料との距離の調整方法を新たに規定した。
3.C法(摩擦帯電電荷量測定法)において、使用する摩擦布が入手不可能なことから,入手可能な摩擦布に変更した。