JIS Z4821-1-2015《密封放射线源–第1部分:一般要求事项及等级》
この規格は,密封放射線源(以下,密封線源という。)からの漏出及びそれに伴って発生する放射線被ばくを防護するために,製造業者が密封線源の安全性を評価できること,及び使用者がその使用目的に適した密封線源を選択できることを目的とし,一般要求事項,等級システムを確立する等級試験の実施,製造時試験,表示及び試験成績書について規定する。
等級試験には,高温及び低温試験,種々の機械的試験など,数種類の試験があり,各試験には,厳しさ
に従って,数段階の等級分けがある。試験の判定基準は,密封線源からの内容物の漏出の有無に基づく。
密封線源は,この規格に規定する種々の試験によって等級分けするが,その等級試験条件で連続的に使
用した場合に,必ずしも常に健全性を維持することを示すものではない。例えば,温度試験において600℃で1時間の等級試験に合格した密封線源を600℃で連続的に使用したとき,必ずしも常に健全性を維持できるわけではない。
表3に,密封線源の代表的な用途に応じた等級を示す。表中の等級は,代表的な用途に対する最低限の
要求を示す。特別試験の必要性は,4.2に規定する。
この規格は,密封線源の設計,製法又は放射線出力に対する校正にっいて規定するものではない。
なお,密封線源及び核燃料物質を含めて,原子炉内の放射性物質には適用しない。